幼稚園の懇談会で「自分はダメ人だけどダメ母じゃない」という主張をした。
息子の通っている幼稚園の懇談会でのことです。
全学年の合同の懇談会で参加は自由だったのですが、40人くらいのお母さんが参加していました。
紅茶かコーヒーを自分で入れ、机を囲みます。
お菓子も出ました。
なんていうか、バラエティー番組みたいな形式で、先生や他のお母さんから、質問がきて、マイクを渡された人が答えるのです。
最初は「朝は何時ごろ起こしますか?」とか当たり障りない感じだったのが、いつの間にか4コマに描いたような展開になりました。
急にマイクを渡されて、とっさに謎の主張をしてしまったけど、ウケてよかったです。
だってさ、死なさずに5歳までそだてたんだよ!
哺乳類の母親としては上出来でしょ!
あそこにいたお母さんたちは、みんな私より、ずっとしっかりした人だと思います。
それなのに、なんでみんなこんなに追い詰められてるの?
もしかして、「母」を「政治家」とか「教師」みたいな職業だと思ってる?
犬だって猿だってパンダだって、母になります。
サルがヒトになるずっと昔から、母は母だったはずです。
獣の母は仔に、乳を与えて育て、生きるすべを教えます。
母親自身が人間社会に適応できていないのに、こどもを立派な人間に育てようなんか無理に決まってます。
「子供がおりこうじゃないのは、自分が母としてダメなのだ」=「この子がおりこうになれば、私は優秀だ」→厳しくする
そんなのお互いしんどいですよね。
自分自身の至らなさは自分自身の問題として認めちゃいましょう。
そこはもう、一朝一夕ではどうにもならないので、他の人間を頼りつつ、子と一緒に自分も育つていくしかないと思うのです。
社会を構成するのは、ヒトの生存戦略です。
助けてもらって余裕がでたら、他の人をたすけてあげればいいのです。
母として、殺さないことを頑張って、ときどき抱きしめる。
それで十分いい母じゃない?
息子にとってよつばのとーちゃんみたいなかーちゃんになりたい。
よその子にとって、ふーかのかーちゃんみたいなおばちゃんでありたい。
よつばみたいな子供時代を送りたかった、もと子供として思うことです。
そして子供のいない人達にお願いです。
よその子どもと関わるチャンスがあれば、その時だけでいいので、ジャンボや、あさぎや、ひげもじゃになってあげてください。
よつばみたいな無邪気な子じゃないかもしれないけど、優しい大人との関わりは、きっとその子の財産になると思うのです。