あるじゃーのん日和

発達障害のこと書こうとおもってたんだけど、なんだか迷走してる

星の王子さまと私(映画感想)色んな大人がいるから、そんなに悩まなくてもいいよ

リトルプリンス 星の王子さまと私 (竹書房文庫)
2D日本語吹き替えでみました。
対象年齢は11〜15ってとこかなー。
お母さんも一緒に見るといいかもね。
悪くはないけど物足りなかったし、なんかモヤモヤした。
まとまりのない感想。

「企業に都合の良い労働者を作るための学校という装置」みたいな描写もあったけど、そんなんわかってるわ!そこに対する答えが「子供の心を忘れない」でいいの?
子供の心を忘れないまま大人の世界で生きたら余計辛いじゃないか!ほんで「仕事やめます」か。いいの?それでいいの?それがダメとも思わないけど、うーん。微妙。

あの学校の、歯車が大切なものを潰していくくだりは「廻るピングドラム」の子供ブロイラーのところを思い出した。ピンドラは銀河鉄道の夜を下敷きにしたアニメだ。

ジュペリと賢治は早死にくらいしか共通点思いつかないけど、星の王子さま銀河鉄道の夜は共に、宇宙旅行が夢だった時代の宇宙旅行モノであり、愛とか死とか魂の問題を語っている。あと透明感とか喪失感とか、読み手の受ける印象も共通するものがある。その二作の料理のされ方が似てるのは興味深い。「車輪の下」へのオマージュかな?

あと、あの爺さんがいい人だったからよかったけど、変質者だったら?女の子は懐いただろうか?怖いな。変質者じゃなくても、お爺さんが寂しい人だったのは間違いないし、寂しいを埋める薬として、「見えないけどそばにいる」は有効かもだけど、それじゃあ星で発電するんと変わらない気もする。

星で発電したらなんで駄目なんだろうか?
こんなこともわからない私は、ダメな大人なんだろうか?

自分はあのママみたいになってないか?ありのままの子供を愛せてるか?気をつけよー

でも私は、好むと好まざるに関わらず、あの爺さんのように社会のすみっこで、資本主義のおこぼれを恵んでもらいながら生きていくのだろう。そうゆう人間が自己肯定感を得ようとすると、ファンタジーをドラッグとして使うか、子どもと友達になるしかないかなー。あーそういう話か?


3Dで見たらもっと娯楽として純粋に楽しめたかもしれないなー。紙アニメのとことか。

そもそも私、こっちもなんかモヤモヤするんだった。
ボアの絵のくだりは好き。
星の王子さま―オリジナル版